ヒロスケのお金のコト

元年収100万円フリーターの資産形成ブログ

マニュアル×テクノロジーで急成長中の「グレイステクノロジー」テンバガーも達成!

こんにちはヒロスケです。テンバガー達成銘柄を調べていく中で、BtoBのマニュアル作成・管理を専門とする「グレイステクノロジー」という企業を最近見つけました。

マニュアルの作成と聞くと手間のかかりそうなアナログ作業が多いのかなとイメージしますが、実はこの企業、超高収益の優良企業なのです。その秘密とは何か?

f:id:hirosnotes:20210305215138p:plain

特定業界のBtoB製品マニュアルを制作

グレイステクノロジーはマニュアル制作・管理のコンサルティングを行う企業ですが、まず何の「マニュアル」を制作しているかを説明しなければいけませんね。

身近な例でいくと、家電についてくる説明書なんかがイメージしやすいでしょうか。ただし、グレイステクノロジーでは家電等の一般消費者向け製品のマニュアル制作は行っておりません。グレイステクノロジーが制作するのはより専門的なBtoB製品のマニュアル制作です。

特に、自動車・工作機械・重工業・鉄道業界等に絞って取引を行っています。

実はこの取引を絞っているのもグレイステクノロジー高収益のポイントです。要は、収益性が高いマニュアル制作案件が多い業界に絞って取引を行っているのです。驚くべきことに、2012年から2017年の間でグレイステクノロジーの取引先社数は半減している一方で、一社あたりの売上は3倍以上になっています。

儲からない案件はやらない、という効率的な企業運営が垣間見られますね。

高付加価値業務に集中し、労働集約型マニュアル制作から脱却

そうはいっても、実は近年のマニュアルの分量は1980年代と比較して20倍以上に膨らんでおり、グローバル化が進むことで多言語での翻訳も必要となります。30-50種の言語でマニュアルを作成しなければいけないこともあるとか。。

つまり、マニュアル制作は労働集約性の高い業務なのです。

しかし、グレイステクノロジーはあえて原稿制作・翻訳部分といった最も労働集約性の高い業務を自社では行わず外注することで、社内リソースを「企画構成・分析・コンサルティング」といった高付加価値業務にリソースを集中させるようにしているのです。

f:id:hirosnotes:20210305220954p:plain

そのことで高収益体質を作り上げているのです。

マニュアルのクラウド管理ソフトでストック売上を積み上げる

もう一つ注目したいのが、グレイステクノロジーが提供しているマニュアルのクラウド管理ソフト「e-manual」です。

制作されたマニュアルをクラウドで管理するソフトですが、単なるデータ保管庫ではなく、マニュアル内容の改訂もクラウド上で行うことができたりなど、マニュアルに特化した機能がたくさん搭載されております。

グレイステクノロジーでは戦略的にこのクラウド管理ソフトの導入を推し進めていった結果、ストック売上を年々積上げていくことに成功し、さらなる高収益体質へと向かっていけたのです。

さらなる進化。マニュアルはAIの時代に。

グレイステクノロジーはAIを活用することで、マニュアルをさらに進化させようとしています。

AIが搭載されているウェアラブルメガネが現場で適切な作業手順をガイドしてくれる、、、といった映画の世界のようなデバイスも開発しています。

まとめ

ちなみに今更ですが、グレイステクノロジーがどれくらい高収益なのかというと、2020年度の決算で営業利益率50%超えを叩き出すほどの高収益体質です。

企業のマニュアル制作業務を楽にさせるためのノウハウ、そしてソフトを提供することができ、さらにはAIメガネ等の新製品の開発にも取り組んでおり、マニュアルという領域において強いプライドを持っていることが窺えます。

コーポレートサイトを見ても社長の動画があらゆるところに掲載されており、いかに自社のサービスが優れているかを熱弁しています。